佐賀県嬉野市にデータプラットフォームの提供を開始

2022年11月01日

プレスリリース

株式会社NTTデータ九州

　株式会社エヌ・ティ・ティ・データ九州（代表取締役社長：佐藤　歩、本社：福岡県福岡市、以下：NTTデータ九州）は、佐賀県嬉野市が西九州新幹線の嬉野温泉駅開業を契機として推進している内閣府のスマートシティ関連事業である「未来技術社会実装事業（以下、本事業）」に日本工営株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：新屋浩明、以下、日本工営）、大日本印刷株式会社（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：北島義斉、以下、DNP）、株式会社ケー・シー・エス（本社：東京都文京区、代表取締役社長：宇野昭弘、以下、ケー・シー・エス）と連携して取り組み、本事業の中で実施されるデジタル観光施策等のデータを収集し、施策効果の可視化を行うデータプラットフォームを11月1日から提供開始しました。

背景

　嬉野市は「嬉野温泉」や「うれしの茶」などの多彩な特産物や観光資源に恵まれる一方、少子高齢化や交流人口の減少などの課題があります。これらの課題に対して同市は内閣府のスマートシティ関連事業である「未来技術社会実装事業」の採択を受けた上で、令和7年度の社会実装を目標に未来技術を活用した解決策の推進に取り組んでいます。今年度は、西九州新幹線開業に合わせ、「嬉野市の魅力を全国・全世界に発信する環境づくり」を推進しており、NTTデータ九州はデジタル観光施策データの収集、可視化を担うデータプラットフォームの提供を担っています。

取組内容

　本事業では地域の方々による以下3つの目的達成のため、未来技術によるデータ蓄積、利活用の起点となるデータプラットフォームを提供します。

　1.地域自らによる魅力の再発見

　2.観光戦略策定・実行管理

　3.観光アナリストに代表されるデータ分析人財育成

　初年度となる今年度の取組目標としては「地域の方々へのデータ利活用による効果の実感」を設定し、デジタル観光施策に関するデータの集約および分析ダッシュボードによる施策効果の可視化に取り組みました。具体的には、本事業ではDNPがインターネット内の仮想空間であるメタバース上で構築した「デジタルモール嬉野」に代表される各種デジタル観光施策が実施されています。他方、嬉野市への観光送客に際したオンライン上のハブとしては、嬉野温泉観光協会のホームページが存在しており、デジタル観光施策に関するデータの分散が課題となることが想定されました。データプラットフォームの提供によりそれら個々のデジタル観光施策およびホームページのデータを一元的に集約した上で、分析ダッシュボードによりそれら施策横断での効果の可視化を実現しました。

　構築に際したソリューションとしては、データビジュアライゼーションソフトウェアにはセルフサービスBIとしての導入事例も多数あるTableau(注1)を採用し、将来的な地域の方々による利活用を見据えます。また、インフラ環境にはパブリッククラウドサービスであるAWS(注2)を採用し、データ連携元のサービスおよびデータ容量の拡張性を確保しています。

今後の展開

　NTTデータ九州は、令和7年度の社会実装を目指し、嬉野市、日本工営、DNP、ケー・シー・エスと連携し、観光分野のみならず交通等の他分野におけるデータ収集、可視化を推進し、データ活用による新たな価値の創出に寄与してまいります。また、九州地方の他自治体向けにも、未来技術社会実装事業に代表される国が主導するスマートシティ関連事業およびデジタル田園都市国家構想の推進・実現に寄与する仕組みとして、本データプラットフォームのビジネス展開を目指します。

注釈

注1NTTデータ九州はTableauのReseller Partnerです。
https://www.nttdata-kyushu.co.jp/solution/all/005.html
注2NTTデータ九州はAWS セレクトティアサービスパートナーです。
https://www.nttdata-kyushu.co.jp/solution/all/006.html

本件に関するお問い合わせ先

公共システム事業部　公共ビジネス統括部　営業担当
椎葉、平田
TEL：092-475-5129
Mail：ureshino_sc@hml.nttdata-kyushu.co.jp

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